剣豪篇(1960年)

CMエピソード

のり平アニメの第2弾には、架空の剣士・丹下左膳、架空の志士・鞍馬天狗、江戸時代後期の侠客・国定忠治といった3人のヒーローが登場する。この3人は当時の日本人なら100%知ってるってくらい知名度のあった人物で、無敵軍団みたいなもんだったんだ。

丹下左膳は大河内傳次郎、鞍馬天狗は嵐寛寿郎、国定忠治は新国劇の辰巳柳太郎といった当時の人気スターが銀幕や舞台でさっそうと演じていたから、もうイメージは出来上がっていた。それがアニメで「何はなくとも江戸むらさき!」と面白おかしくやるんだから、そりゃあ、ウケたよ。

後半の30秒を『国定忠治篇』としても放送していたが、ちょっと休むと「あれはどうした?」と視聴者から催促がくるほど好評で、とうとう原版が擦り切れてしまったという珍事もあった。