オムニバス篇(1973年)

CMエピソード

オムニバス篇/都々逸篇

 

「ごはんですよ!」は、従来品に甘味ととろみを加えた画期的な商品で自信はあったが、名前がユニークすぎると危惧する人も多かった。でも蓋を開けてみるとこれが大ヒット。実はこれには思わぬ幸運もあった。1973年のオイルショックだ。買い占め騒動が日本中に広がり、商品を置けばともかく売れるっていう状態だったから「ごはんですよ!」も宣伝をする前からどっと売れて、引っ張りだこだった。その後、商品名連呼型のCMが放送されて、そのまま定着したんだ。

『オムニバス篇』は、商品名を売るために5つの話を入れたが、最後の山本リンダの「狙いうち」をもじったのが特にウケたね。「ウララ」じゃなくて「ウラダウラダ」って歌ってんだ。 「焼き肉のたれ」の都々逸とは、色っぽい文句の俗曲のことで、三味線に合わせて唄うお座敷や寄席の芸だったんだよ。