アニメーション・ディレクター 鳥居宥之

どこかにあるか?30年前の「のり平アニメ」製作現場の映像

CM博士の大冒険

数十年前のテレビ番組がたまに再放送され、懐かしく見ることがありますが、私がいちばん見たい番組は、1976年に放送された「CM博士の大冒険」です。

これは、伊丹十三さんが司会で、話題になったCMの製作現場を訪ねる30分番組。これに桃屋「のり平アニメ」の製作現場が取材され、三木のり平さんも出演しました。「のり平アニメ」の製作過程をすべて見せるという趣向でした。

この時、のり平さんがなかなか台本通りの演出にのってくれなくて、台本とだいぶ違うものになったという記憶はあるのですが、それがどんな内容だったかは、よく思い出せないんです(笑)。これをいま見られたら、当時の製作裏話をもっと思い出せるでしょうね。

CM博士の大冒険2

でも、たぶん映像は残ってないでしょう。テレビ局(日本テレビ)で使用していた当時の放送用のビデオテープというのは、たいへん高価で放送すると次々に消して再利用していました。家庭用のビデオが発売になったのは、1975年。

ぎりぎり間にあっていますが、こちらはビデオデッキ自体が、当時の給料3カ月分ぐらい。そしてテープも4~5千円したそうです。もちろん、わが家にはまだビデオがありませんでした。どこかに残っているといいのですが…。こうして考えると、映像のすべてが残っている「のり平アニメ」は貴重ですね。

※本インタビューは、2004年3月16日に収録したものです。