怪獣篇(1968年)

CMエピソード

バスガイド篇/怪獣篇/西郷飯盛篇/007篇

 

『バスガイド篇』が作られたのは『なめ茸むらさき』が新発売の時。これはまだカラオケなんてない、ボンネットバスしか走っていなかった頃の話だよ。普通の市バスなんかにも必ず女性車掌がいて、「発車オーライ」なんて言ってたんだ。

『怪獣篇』で登場するアナウンサーは、映画評論家の淀川長治の口調をまねた。淀川長治は「さよなら、さよなら、さよなら」の独特の口調で人気になった人だよ。『西郷飯盛篇』で初めにのり平さんが唄っているのは、明治維新の官軍の唄「宮さん宮さんお馬のま〜えにヒラヒラするのはなんじゃいな トコトンヤレトンヤレな」の「とんやれ節」。『007篇』は、この年に日本でロケをした映画『007は二度死ぬ』が封切られていたタイミングで放送した。ちなみにボンドガールは浜美枝だったよ。実は、『味付榨菜』の最初のCMは、中国の女の子に扮したのり平がドラを叩くという内容のものを使っていたんだ。