残留農薬検査(ポジティブリスト)

残留農薬検査の目的

安全・安心への桃屋の取り組みとして、適正な原料を確保することが重要です。

これを実現するためには、まず現地に赴き農薬の使用状況を調査します。さらに、自社研究所で残留農薬検査をし、安全確認をします。厚生労働省が提示する検査方法と同レベルで約300種の農薬検査を実施しています(2015年12月現在)。

検査結果は即座に現地及び各部署に連動します。これにより原料を調達して製品を製造できます。全ての使用原料と製品で「ポジティブリスト制」の基準に適合しているかを確認しています。

このように、安全・安心な製品作りを実現するために、残留農薬検査を行っています。

残留農薬検査の工程

1.前処理(粉砕)

1.前処理(粉砕)
自社で使用する原料などの試料をミキサーやホモジナイザーを使って粉砕し、均一化します。

2.前処理(抽出・精製)

2.前処理(抽出・精製)
粉砕後の試料を有機溶媒抽出や固相抽出により精製します。試料毎に適切な精製方法を選択します。

3.前処理(濃縮)

3.前処理(濃縮)
試料から抽出・精製した農薬成分を濃縮し、測定用サンプルを作製します。これで、試料の前処理が終了し、いよいよ分析機器による測定を行います。

4.測定

4.測定
ガスクロマトグラフ質量分析計(GC/MS)及び液体クロマトグラフ質量分析計(LC/MS/MS)を用いて、農薬分析を実施します。現在、約300種の農薬を一斉分析しています。(写真はLC/MS/MS)

5.解析・結果

5.解析・結果
測定機器で得られたデータの解析を行います。農薬成分を定量し、ポジティブリスト制の基準値と照合して判定します。少しでも疑わしいと判断された場合、直ちに確認試験を行います。安全・安心のために信頼性の高い分析に努めています。