宮本武蔵篇(1985年)

CMエピソード

星座篇/映画監督篇/ふるさと便篇/宮本武蔵篇

 

「オ!ECデス」の新作CM『星座篇』は、「おいっ」「シーッです」、「おおいしです」というように、「オ!EC」の繰り返しだけでやってみた。大石内蔵助といえば、山鹿流の陣太鼓を叩くもんだが、このCMで叩くのはビン太鼓だ。

「つゆ」の『映画監督篇』は、山本晋也風の監督が女優をくどいてる軽いノリのCMだよ。

「木の子釜飯のたね」は、自然から遠ざかる都会の人に懐かしい味を届けたくって作ったんだ。だから『ふるさと便篇』は、ビルの谷間の独り暮らしの若者にふるさと便が送られてくるという設定で作った。ちょうど宅配便が急激に盛んになってきた頃だったね。

生の海苔の風味を生かした『生のり特級』と貝柱たっぷりの『帆立貝柱のり』のCM『宮本武蔵篇』は、巌流島へ行かなかった武蔵の話。「のり遅れた」武蔵が「のり」を手に入れて「勝った勝ったもうかった」と喜ぶ、言葉遊びが楽しいお話だよ。