栄養バランスの良い献立の作り方と食事例を解説!

「栄養バランスの良い食事を用意したいけど、献立が思い浮かばない」と悩んでいる方は多いのではないでしょうか? 健康的に過ごすために、献立の基本を押さえておきましょう。

今回は、栄養バランスの良い献立を考えるポイントや、朝ごはん、昼ごはん、晩ごはんの献立例を紹介します。


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栄養バランスの良い食事とは?

「栄養バランスの良い食事」を具体的にイメージできている方は、意外と少ないかもしれません。

ここでは、栄養バランスの良い食事について紹介します。

1日に必要な栄養素をとれる食事のこと

「栄養バランスの良い食事」とは、1日に必要な栄養素を適切に摂取できる食事のことです。

厚生労働省が定める「日本人の食事摂取基準」を参考に、必要な栄養素の量を確認しましょう。

男性と女性の1日あたりの食事摂取基準は下記の通りです。

【男性の1日あたりの食事摂取基準(推奨量)

18~29歳 30~49歳 50~64歳
エネルギー 2600kcal 2750kcal 2650kcal
たんぱく質 65g
脂質 20~30%
炭水化物 50~65%

※エネルギー:身体活動レベルは、「ふつう」の数値を記載
※たんぱく質、脂質、炭水化物:%エネルギー

【女性の1日あたりの食事摂取基準(推奨量)】

18~29歳 30~49歳 50~64歳
エネルギー 1950kcal 2050kcal 1950kcal
たんぱく質 50g
脂質 20~30%
炭水化物 50~65%

※エネルギー:身体活動レベルは、「ふつう」の数値を記載
※たんぱく質、脂質、炭水化物:%エネルギー

出典:厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2025年版)策定検討会報告書

献立は「食事バランスガイド」を参考にする

献立を考える際は、厚生労働省と農林水産省が策定した「食事バランスガイド」を参考にするのがおすすめです。

「食事バランスガイド」では、1日にどのような食べ物をどのくらい摂取すべきか、コマのイラストを用いて分かりやすく示されています。

料理区分は5つに分類され、1日の摂取目安量が多い順に上から記されています。また、コマの軸部分は「水やお茶」、ヒモ部分は「菓子や嗜好飲料」です。

高齢者を除く、身体活動レベルが「ふつう」以上の成人女性や、身体活動レベルが低い成人男性(エネルギー必要量2200~2400kcalに相当)の1日の目安量は下記の通りです。

料理区分 1つ(SV)の料理例 1日の目安量
主食 ・ごはん小盛(100g)
・食パン1枚
5~7つ(SV)
副菜 ・野菜、いも、海藻、きのこを主材料とする料理小鉢1個分 5~6つ(SV)
主菜 ・卵1個分を使った料理

・魚料理1/2人前

・肉料理1/3人前

3~5つ(SV)
牛乳、乳製品 ・牛乳コップ1/2杯

・ヨーグルト1パック

2つ(SV)
フルーツ ・みかん1個

・りんご1/2個

2つ(SV)

出典:農林水産省「食事バランスガイドって?

栄養バランスの良い献立を考えるときのポイント

朝ごはん、昼ごはん、晩ごはんに分けて献立を考えるポイントを紹介します。3度の食事で共通して意識したいのは、「主食+主菜+副菜」をそろえることです。

1食ごとの栄養バランスが整っているのが理想ですが、1日のトータルでバランスを取ることも大切です。

朝ごはん|炭水化物とたんぱく質を意識する

朝ごはんには、睡眠中に低下した体温を上昇させ、脳や身体機能を活動モードへ切り替えさせる役割があります。

朝ごはんで意識すべき栄養素は、脳のエネルギー源となる「炭水化物」、体内時計をリセットする「たんぱく質」、身体に活力をつける「ビタミンとミネラル」です。

主食、主菜、副菜をそろえることで、バランス良く栄養を補給しやすくなります。

昼ごはん|さまざまな食材を摂ることを意識する

昼ごはんは、午後の活動に必要なエネルギーや栄養素、水分を補う役割があります。

食事スタイルは、コンビニやスーパーで購入する方、外食する方、お弁当を持参する方などさまざまですが、大切なのはやはり「主食+主菜+副菜」をそろえることです。

お弁当を購入する際は幕の内弁当、外食では定食など、いくつかの料理がセットになっているメニューを選ぶと良いでしょう。一方で、ラーメンとチャーハンセットのように炭水化物が重なるメニューは栄養が偏り、カロリーオーバーになる可能性があるため注意が必要です。

お弁当を作るときは、主食:主菜:副菜を3:1:2の割合で組み合わせると、栄養バランスが整いやすくなります。

夜ごはん|1日の栄養素を補うことを意識する

晩ごはんは、朝や昼で摂れなかった栄養素を補うよう意識しましょう。

日中に揚げ物を食べたり、高カロリーな食事をしたりした場合は、晩ごはんを控えめにし、1日のトータルで調整することも大切です。

食事時間が21時以降と遅くなる場合は、夕方におにぎりや野菜スープといった補食を摂り、晩ごはんは軽めに済ませましょう。

お子さまが習い事で晩ごはんが遅くなる場合は、お昼の弁当に加えて、おにぎりなどの補食を持たせるのがおすすめです。

栄養バランスの良い献立例

朝ごはん、昼ごはん、晩ごはんにおける栄養バランスの良い献立例を紹介します。

桃屋のびん詰や調味料を活用し、手軽に手の込んだ味を再現できるメニューを取りそろえました。

朝ごはんの献立例

朝ごはんは、身体を活動モードにするために、炭水化物、たんぱく質、ビタミンとミネラルを意識した献立にしましょう。忙しい朝は、手軽さも大切です。

・【主食】:炊き込み磯ごはん
ミネラルを含む海苔佃煮、桃屋の「ごはんですよ!」を米に加えて炊き上げた、炊き込み磯ごはんです。

・【主菜】:関東風 だし巻き玉子
風味豊かな桃屋の「つゆ大徳利」の旨みが楽しめる関東風 だし巻き玉子です。

・【副菜】:キャベツのお浸し
桃屋の「醤油を使わずに厚削り一番だしと焼あごだしで仕上げた白だし」に漬けて作る、上品な味わいのキャベツのお浸しです。

・【牛乳、乳製品】:ヨーグルト
ヨーグルトは、骨や歯を丈夫にするカルシウム源です。

・【フルーツ】:リンゴ
糖質を多く含み、満腹感を得やすいフルーツです。

昼ごはんの献立例

昼ごはんは、午後の活動に必要なエネルギーや栄養素を補うために主食と主菜、副菜をそろえましょう。水分補給も大切です。

・【主食】:しょうがとおかかのおにぎり
ごはんに桃屋の「きざみしょうが」と鰹節、醤油を混ぜ込んだ、爽やかな味わいのしょうがとおかかのおにぎりです。

・【主菜】: ブリの梅ごのみ焼き
ブリの梅ごのみ焼きは、桃屋の「梅ごのみ」をベースにしたタレに漬け込んで焼き上げた、さっぱりとした味わいの一品です。

・【主菜】:鶏ごぼうみその温豆腐
鶏ごぼうみその温豆腐は、電子レンジで温めた豆腐に桃屋の「鶏ごぼうみそ」をのせた、手軽に作れるスピードメニューです。

・【副菜】: キャベツのねぎ油和え
キャベツのねぎ油和えは、塩もみしたキャベツに桃屋の「揚げ葱がザクッと香ばしい食べるねぎ油」を和えた一品です。

・【牛乳、乳製品】:牛乳
牛乳に含まれるカルシウムは、丈夫な骨や歯をつくるだけでなく、神経の安定や筋肉の収縮にも関係しています。

・【フルーツ】: みかん
みかんは、ビタミンCを補給し、体調を整える役割があります。

晩ごはんの献立例

晩ごはんの献立は、なるべく朝や昼で使用していない食品を選んで主食、主菜、副菜をそろえましょう。多様な食品を取り入れることで、栄養バランスが整いやすくなります。

・【主食】: 鯛めし
桃屋の「醤油を使わずに厚削り一番だしと焼あごだしで仕上げた白だし」を使用し、豊かな風味に仕上げた鯛めしです。

・【主菜、副菜】:肉じゃが
3種類の厚削り節の一番だしを贅沢に使用した桃屋の「つゆ大徳利」で作る、奥深い味わいの肉じゃがです。

・【副菜】: 豆苗ともやしのメンマ和え
豆苗ともやしのメンマ和えは、歯切れの良い桃屋の「味付メンマ」が味を引き締め、食感が楽しい一品です。

【スープ】:にんにくスープ
桃屋の「きざみにんにく」を使ったにんにくスープです。にんにくの風味がしっかりと感じられる、パンチの効いた一品です。

まとめ

「バランスの良い食事」は、年齢や生活スタイルによって異なり、正解は1つではありません。

さらに、味の好みや料理の得意、不得意も人それぞれです。健康づくりには日々の食事の積み重ねが大切ですが、神経質になり過ぎるとストレスになってしまいます。

無理なく「主食+主菜+副菜」を基本に、楽しみながら食事を整えていきましょう。